ukatsu
音もなく近づいてきて
私の背にはナイフが刺さっていた
それに気付いた時、出血は腰まで及んでいた
自分の血を指先に絡ませて顔に近づけ
またか、とため息
そうしてできた傷は
足に
腹に
胸に
数えきれない
だいたいこういったことは
突然起こる
被害者面をしているがきっと私が悪いのだ
私が誰かの記憶に入り込んでしまったことが
絶対的な「悪」なのだ
あなたもきっとそうなのだ
無自覚
音もなく近づいてきて
私の背にはナイフが刺さっていた
それに気付いた時、出血は腰まで及んでいた
自分の血を指先に絡ませて顔に近づけ
またか、とため息
そうしてできた傷は
足に
腹に
胸に
数えきれない
だいたいこういったことは
突然起こる
被害者面をしているがきっと私が悪いのだ
私が誰かの記憶に入り込んでしまったことが
絶対的な「悪」なのだ
あなたもきっとそうなのだ
無自覚